留学体験レポート
2021.10.11
私が10日間で感じたニュージーランドの魅力
- 短期留学
- ニュージーランド
人間教育学部 児童教育学科1年 M.T.さん
私はこの10日間のオンラインのSCCセミナーを通して、ニュージーランドの生活の様子や文化を知り、魅力的なところや日本とは違ったところを学ぶことが出来ました。もともと海外にすごく興味があり、英語で会話ができたらいいなと思っていたところ実際に留学するより格安なこのオンライン留学プログラムを知って参加を決めました。
初めは現地にも行かないし、緊張感を持たなくても大丈夫だろうと思っていました。でも、向こうの様子を直接自分自身の肌で感じられない分、現地の方が話してくれる英語を聞き取ることで想像しなければならず、そこが難しかったりしました。ただ、その分自分も話を聞くなかで感じたことを伝えたい、こんなことを質問したいと思うようになり英語で伝えようとする意識が確実に上がったと思います。自分が伝えたいと思ったことを頭の中でうまく英語に変換して伝えられた時は本当に嬉しかったです。
ディスカッションやプレゼンを一緒にしたカンタベリー大学JSOC(日本のクラブ)の学生メンバーのみんなは本当にとても優しくて、日本が好きだと言ってくれました。私の英語プレゼン作成をサポートしてくれたのはジェイクという1年間の日本留学経験がある学生さんでした。彼が日本のいいところ、ニュージーランドとは違っていることについていろんな話をしてくれたおかげで「ニュージーランド人から見た日本人」というテーマで作成したプレゼンをやり遂げることができました。私が発表のために考えた英文を読んで発音が間違っていないか確認してくれたり、ニュアンスが違っているところは指摘してくれたりして本当に親身にサポートをしてくれてとてもいいものになりました。
このセミナーに参加して特に感化されたことが一つあります。それは、ニュージーランド人がアイデンティティーをすごく大切にしているところです。JSOCメンバーのベンに私は日本の女性はどう思うかという質問をしたところ彼は、自分はゲイだということをあっさりカミングアウトしました。私は一瞬聞いてはいけないことを聞いてしまったかなと焦りましたがベンは堂々としていて、ニュージーランドではやっぱり自分のことを伝えることは恥ずかしいことなんかではないし、それを皆が当たり前に受け入れる国だと知り、ますます魅力的に感じました。
これらのことから、日本人も、もう少し開放的な性格を持ってもいいのではないかと感じました。日本では周りの目を気にすることや自分がどう思われるかを考えてしまう人が多い気がします。 JSOCのみんなは日本には優しい人が多くてとてもいい国だと言ってくれて、それは本当に嬉しいことだけれど、他人のことに深くかかわらないことが優しさだとするのは違うなと感じました。
ニュージーランドの人々のような考え方があって、日本との違いを知れたことは新たな発見でした。自分のことを話すことが恥ずかしいと思わずにアイデンティティーを大切に、そして世界にはいろんな人がいて、それぞれに個性があるということをお互いに認め合えるような人になりたいと思いました。
10日間という本当に短い間だったけど得たものが大きくて、こんなにも充実した達成感のある夏休みは今までなかったです。JSOCのみんなと交流できたこともそうだけれど、学科も学年も違う他の参加者の方とも友達になれて、思い出ができました。ニュージーランドのみんなと話をするなかで初めは英語で話せなかったらだめだと思って、黙ってしまうことが多かったのに、徐々に口から少しずつ英語が出るようになって、最後の私のプレゼンに対する質問に全部英語で答えられたことが嬉しかったです。それだけじゃなくて、間違いを怖がったり恥ずかしがったりせずに何か話そうとする姿勢ができたことがなにより嬉しかったです。