保育園・幼稚園・小学校・中学校などで活躍する「子どものプロ」を育てる学科です。
子どものプロとは、それぞれの発達段階での子どもの成長を理解し、それに合わせた指導法を身につけた先生のこと。
子ども一人ひとりの発達段階に合わせて指導するスキルを身につけていきます。
そのために、1年次から保育・教育現場で経験を積むカリキュラムを組んでいます。
学びのPOINT
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01学年を超えた
つながりで経験を
高めあうプログラム -
02運動、音楽、造形、
情報、英語
得意を育む
5つのシーズ(種) -
03ニュージーランド
留学など英語を学ぶ
環境も充実
〈取得可能な資格〉
[幼保教育コース]
保育士/幼稚園教諭一種免許/リトミック指導資格/社会福祉主事[任用資格]/准学校心理士
[児童教育コース]
小学校教諭一種免許/幼稚園教諭一種免許/リトミック指導資格/社会福祉主事[任用資格]/准学校心理士
[小中英語コース]
中学校教諭一種免許(英語)/小学校教諭一種免許/社会福祉主事[任用資格]/准学校心理士/リトミック指導資格
3つのコース
2年次からのコース選択で、自分に合った進路を見極めて2種類の免許・資格の取得をめざします。
幼保教育コース
付属の幼稚園をはじめ、子供と触れ合う経験を積みながら幼児教育のプロフェッショナルをめざします。

リトミックの授業がきっかけで音楽の素晴らしさに気づき、音楽表現をテーマにしたゼミを選択しました。演奏会の機会が豊富なため、ゼミの仲間と一緒に子どもたちに喜んでもらえる曲の練習を重ねることはとてもやりがいがありますし、子どもたちの前で演奏したり、一緒に音楽や楽器を楽しんだりできることが、実践的な学びにつながっていると感じます。
児童教育学科 3年
H・Tさん
児童教育コース
さまざまな発達段階における子供の教育について学べるコース。幼小接続に対応できるスキルを身に付けます。

授業で学んだ児童との関わり方や授業の構成などを実習で実践することで、知識を自分のものにできるところがこの学科の魅力です。大学までずっとバスケットボールを続けていて、体を動かすことが大好き。そのため、実習に行った際も、児童と同じ目線で話したり、休み時間に児童と思いっきり体を動かしたりすることで子どもとの信頼関係を早く築けたように思います。
児童教育学科 3年
N・Mさん
小中英語コース
英語ができる小学校教諭、中学校の英語教諭として活躍できる指導力と確かな英語力を身に付けます。

「英語ができる小学校の先生」を目指せる点が本コースの魅力です。専門的な英語を学べるのに加え、英語教育における指導の方法など、教員になる上で役立つ知識を習得できます。中でも成長につながったと感じるのが「英語科教育法Ⅱ」の授業。英語だけで授業を行う方法を学んだり、ICTを活用した模擬授業を行ったりと、現在の教育現場で必要となる力を伸ばせました。
児童教育学科 2年
A・Iさん
授業・実習紹介
おすすめの授業をチェック!
授業×実習で身につく学び
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図画工作科指導法
教材研究や模擬授業を通して、子どもの表現力を伸ばし、学習指導要領がめざす資質や能力を養うための指導方法や評価の仕方を学びます。図画工作科の意義を学ぶとともに、子どもの表現の発達段階や特性への理解を深めます。
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子どもの保健
子どもの健やかな成長発達を支援するために必要な、健康確認の方法や子どもを取り巻く環境について学びます。健康づくりにおける保育者の役割を理解するとともに、子どもに多い病気やけがへの対処法を学び日常の実践に生かします。
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リトミック(1)
リトミックとは、音楽を通して子どもの表現力や創造性を豊かに育む教育法です。リトミック(1)では、基本的な動きと知識を学び、リトミックの楽しさを体験しながら、必要な知識・指導法・技法の習得をめざします。
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発達心理学(1)
幼児期・児童期の心身の発達を中心に生涯発達の観点から子どもを理解します。認知、社会性など主要な発達の側面について、研究事例や体験学習を通して理解を深め、知識をどのように現場へ活かしていくかも考えます。
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保育内容指導法環境Ⅰ
自然観察や季節の行事、生き物の飼育、身の回りにあるものを使った遊びなど、子どもたちを取り巻くさまざまな環境や素材について、実践を通して理解します。演習後は振り返りを行い、よりよい指導計画の作成につなげます。
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英語科指導法(小学校)
小学校における外国語活動(中学年)・外国語(高学年)の学習内容、指導方法、評価、授業設計に関する基本的な知識や指導技術を講義とワークショップ形式で学びます。学期末にはグループで学習指導案を作成し、模擬授業および小学生を対象に実習を行います。
ゼミ紹介
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大野木ゼミ
教員・保育者としての資質を高め実践力を培う公立小学校の教員が取り組む電子版LLブック※の制作に協力するなど、実際の教育現場を知り、先進的な取り組みから学びを得る機会を大切にしています。日々研究が積み重ねられている教育技術の一端に触れるとともに、子どもの不可思議さ、成長著しい人間のすばらしさを実感できるゼミです。
※知的障がいや学習障がいのある人でも読みやすいように工夫して書かれた本 -
黒木ゼミ
子どもへの理解を深め保育環境について考える子どもの育ちを支える保育環境に関する学習が主なテーマで、その中で学生が自身の興味を広げていくことを重視しています。連携する「NPO法人 やんちゃんこ」での施設見学や活動体験を通じて子どもの発達特性を理解するとともに、地域に寄り添う子育て支援の在り方について学んでいます。
現地の教育が学べる海外研修・留学
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小学校・幼稚園教育体験
ニュージーランドのカンタベリー大学にあるSCC(そのだクライストチャーチキャンパス)では、幼稚園や小学校の見学など現地の教育現場が体験できるプログラムを開催。国内で現地の教育学部生と交流する機会もあります。
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小中英語コースは全員留学
「中学校英語教諭一種免許」取得の小中英語コースでは、「英語力豊かな小学校の先生」や「小学校から中学校への子どもの発達に詳しい中学校(英語)の先生」をめざし、全コース生がカンタベリー大学にあるSCC(そのだクライストチャーチキャンパス)で研修を行います。
得意を育む5つのシーズ教育
児童教育学科では、1年生から4年生まで異なる学年の協働学習を通じて
学生の「好き!」や得意な分野を伸ばし、強みを持った教員になることをサポートします。
得意を育む5つのシーズ(種)を見つけ、講義や実習の科目でスキルを伸ばした後に、
イベントなどの実践の場で経験値を高めます。
Seeds01運動教育
得意を育む科目
- 体育
- 体育科指導法
- 幼児体育Ⅰ・Ⅱ
- 子どもと健康
- 保育内容指導法 健康

川西阪急ハロウィンイベント
川西阪急のハロウィンイベントで、ミニゲームや障害物競走、ダンスなどの催し物を企画・運営。3年生、4年生が協同し、プロジェクト成功のために試行錯誤しました。
STUDENT‘S VOICE
全体を見て動く力が養われました
イベント内で実施する各種コーナーのマニュアル作成を担当。3年生も一緒に行うので、周りに目を配りながら、段取りを立てて物事を進める力がつきました。とても大きな達成感が得られるプロジェクトです。
児童教育学科4年
S・Sさん

Seeds02音楽教育
得意を育む科目
- 音楽
- 幼児音楽
- 器楽Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
- 音楽科指導法
- リトミック⑴⑵

川西阪急クリスマスコンサート
ハロウィンイベントでの演奏が好評だったことから、川西阪急より依頼があって実現したイベント。学生が企画、選曲をし、事前にしっかりと練習と準備を重ねました。
STUDENT‘S VOICE
音楽の楽しさを子どもたちに
クリスマスソングを中心に選曲し、私たちの演奏と、子どもたちの楽器体験でコンサートを構成しました。当日は子どもたちが音楽を一緒に楽しんでくれているのを間近で感じられて感激。練習を頑張ったかいがありました。
児童教育学科3年
Y・Tさん

Seeds03造形教育
得意を育む科目
- 図画工作
- 図画工作科指導法
- 幼児造形Ⅰ・Ⅱ
- 子どもと表現(造形)
- 保育内容指導法 表現 (造形)

宝塚阪急子ども向けワークショップ
宝塚阪急に来た子どもたちと暑中見舞いづくり。折り紙で作った朝顔などを使って子どもが自由にデザインし、楽しんでくれました。
STUDENT‘S VOICE
子どもたちの発想力に驚かされます
子どもたちと一緒にオリジナルの暑中見舞いづくりを行い、子どもならではの発想を見ることができました。この経験を、子どもたちが創造性を発揮できるような教材制作に生かしていきたいです。
児童教育学科3年
R・Yさん

Seeds04情報教育
得意を育む科目
- 教育方法・技術とICT活用
- 子どもとICT教育
- メディア活用実践
- 表現演習Ⅰ・Ⅱ
- 基礎情報処理⑴⑵


ICTでつながる幼保・小学校連携 小中「特別活動×道徳教育」体験
大阪市立鶴見南小学校の教職員の方とコラボし、知的障がいのある人などにも読みやすいLLブックのピクトグラム作成やその読み聞かせに取り組みました。創意工夫し、豊かな食育実践に参加しました。
STUDENT‘S VOICE
喜んでもらえた経験が自信に
特別支援学級の小学生に向けて、給食の食品ロスに関する絵本の読み聞かせを行いました。声の大きさや強弱、テンポなどを意識して話した結果、しっかりと内容を理解してくれて本当に嬉しかったです。
児童教育学科4年
M・Sさん

Seeds05英語教育
得意を育む科目
- アメリカ文学入門
- 英語学入門Ⅰ・Ⅱ
- 子ども英語
- 異文化コミュニケーション研修(留学)
- Integrated English Cource A・B・C

イングリッシュワークショップ
小学校や中学校での英語の模擬授業を実施。学生が教員と児童・生徒の両方の役割を担当することで、授業の質を高めていきます。ネイティブスピーカーとの共同授業も経験します。
STUDENT‘S VOICE
英語力が飛躍的に向上しました
模擬授業を何度も経験し、授業外でもネイティブスピーカーと話したり、英語のアクティビティに取り組んだりして、英語力の向上を実感。また、オンラインで海外の小学校と交流する機会もあり、視野が広がりました。
児童教育学科2年
M・Iさん

| 教職に強いSONODA |
教職への道 Cross Talk

児童教育学科 4年
N・Oさん
児童教育学科 4年
K・Aさん
- Aさん:
- 児童教育学科の先生方はとても熱心で、いつも親身になって相談に乗ってくださいます。私たち以上に熱意があるくらい。教員採用試験にチャレンジする上で、その応援が大きな支えになっています。
- Oさん:
- 私も先生のサポートの手厚さは感じています。学生と先生との距離が近く、先生の研究室にも気軽に行くことができて、和気あいあいとした雰囲気があります。質問や相談もしやすいです。
- Aさん:
- 少人数なので、学生同士もみんな仲がいいですね。先輩や後輩との交流も多いです。私とOさんは帰宅後も毎日のようにビデオ通話をつないで、夜中まで一緒に勉強を頑張っています。
- Oさん:
- お互いに勉強している様子が見えることでやる気が出ます。わからない部分があったらすぐ相談できるのもいいですね。
- Aさん:
- 2022年度には新しく教職サークルも立ち上がりました。メンバー絶賛募集中です!教職課程を履修している学生が学科に関係なく集まって、授業の研究をしたり、試験の対策をしたりしています。
- Oさん:
- 今後の目標はまず1次試験の突破です。そのために全力で勉強に取り組み、将来は勉強の楽しさを伝えられる先生になりたいと考えています。
- Aさん:
- 私は子どもたち一人ひとりの個性を輝かせられる先生になりたいです。自分を認めて相手も認められる、そんな子どもを育てたいと思っています。
教職支援室
学生の幸せを第一に考え、一人ひとりに合わせたサポートを
児童教育学科では「教師力」の養成に力を入れています。学生同士でペアを組み、自分がどのような人なのかを互いに伝える「自己表現」のトレーニングをはじめ、1年生から3年生まで時間をかけてトレーニングを行い、一人ひとりの力を確実に伸ばしていきます。教職支援室では、願書の書き方のアドバイスや筆記試験・面接対策なども実施。また学生の悩みや困り事に寄り添い、背中を押してあげられるよう定期的な個人面談も行います。「学生の進路希望実現を第一に、みなさんをバックアップする」、それが教職支援室の役割です。
教職支援室長 芹澤 剛
児童教育学科教授

〈 Follow Step 〉
小中学校教諭や公立保育所・幼稚園への就職をめざす人
公立小中学校教諭は教員採用試験に、公立保育所・幼稚園就職は公務員試験に合格する必要があります。
教員採用試験、公務員試験合格に向けてしっかりサポートします。
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01志望動機を
確かなものに公立の先生になるという気持ちを明確にすることから始めます。経験豊富な教員と「教職支援室」が連携し、情報提供と相談を繰り返します。4年間、また卒業後も随時教員への相談が可能です。教職サークルで先輩のアドバイスも受けられます。
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02基礎学力と
資質の向上試験に向けて、少しずつ着実に学力と資質を養います。効果的な学習方法を個別に教員と相談できます。コミュニケーション力を向上させる講座では、3年計画でトレーニングを積んでいきます。受講生同士や教職サークル仲間との励まし合いは強い絆を作ります。
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03教員採用・
公務員試験合格へ教員採用試験対策講座や公務員試験対策講座、学内模擬試験を受けながら本試験に向けて学習を進めます。教員志望者は自治体主催の教員養成講座参加やスクールサポーター、他大学との合同講座で学外での経験を増やします。本試験受験後も教員との相談時間は確保されています。
その他の就職サポート
OG座談会
3年生を対象に「OG懇談会」を開催します。保育所、幼稚園、小学校、児童・障害者福祉施設で活躍する先輩を招き、各職場の仕事について話を聞きます。
学内就職フェア
尼崎市の保育園連盟・幼稚園連盟と共同で学内就職フェアを開催します。各園で活躍する先輩との交流を通して、保育・教育現場について理解を深めていきます。
就職


進路実績(2020~2022年)
| Interview |
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学校法人青い鳥学園 青い鳥学園第一幼稚園 勤務
S:今の幼稚園と出合ったのは、在学中に所属していたゼミの先生の紹介がきっかけです。園を見学してみて先生方の雰囲気が良いなと思い、ここに就職しようと決めました。
U:私も同じゼミで、先生の紹介で就職を決めました。Sさんと面識はなかったのですが、今は頼れる先輩です。
S:現在は年中の子どもたちの担任をしています。一緒に自由遊びや制作をしたり、ひらがなの書き方を教えたりしています。
U:私はまだ担任を持っていないので補助がメインです。登園バスに同乗して園児のお迎えに行ったり、発表会前には楽器や合唱の練習をサポートしたり。1年目で大変なことも多いのですが、毎日子どものかわいさを実感し、楽しく仕事をしています。
S:今担当している子どもたちは年少の頃から見ているのですが、その時と比べて一人でいろんなことをできるようになりました。相手の気持ちも考えられるようになっていて、その成長に感動します。
U:Sさんが担任をしている姿は格好良いなといつも思っています。今後の目標は私も担任を持つこと。時には先輩を頼りつつも、もっと余裕を持ち、自分でできるように成長していきたいです。
S:私もやっと日々の保育や行事の進め方が分かってきたところなので、これからもっと自立していきたいです。子どもたちに「今日も1日楽しかった」と思ってもらえるように頑張ります。
児童教育学科 2020年3月卒業
R・Sさん(写真左)児童教育学科 2021年3月卒業
A・Uさん(写真右) -
大阪市立東都島小学校 勤務
子どもたちを素直にまっすぐ育てられる教師に
保育園・幼稚園・小学校という3種類の免許を取得できる点に興味を持って本学科に入学。選択肢が広がることで安心感があり、納得のいく進路選択ができました。カレッジアドバイザー制度も心強く、先生方には最初から最後まで親身になってサポートしていただきました。現在は小学校で3年生の担任をしています。子どもたちはとても素直で、気持ちをそのまま言葉に出してくれます。「先生は私たちのことを家族のように思っているよね」と言ってくれた生徒もいて、私の思いがしっかり伝わっているんだなとうれしくなりました。今後も「ことば」を大切にできる子どもたちを育てていきたいです。そのためにも私自身が向上心を持ち、教師として成長し続けたいと思います。
児童教育学科 2019年3月卒業
M・Uさん