
園田学園女子大学短期大学部
学長 大江 篤
第二の開学
園田学園は、1938年、園田村の村長中村龍太郎が、当時、学ぶ機会が限られていた女性のために高等女学校を設立したことにはじまります。
その後、1963年には園田学園女子短期大学、1966年には園田学園女子大学を開学し、園田高等女学校設立から80余年にわたり、女子教育の振興に取り組んできました。
本学は、2025年4月1日に共学化し、「園田学園大学」となりました。「園田」の名前を継承することにより、女子教育及び地方教育の振興を図ってきた歴史を継承するとともに、
さらなる教育の振興を図っていきたいと考えています。
このたびの共学化を第二の開学と位置づけており、大学改革を進めています。その一つが、使命・理念の刷新です。
新しい本学の使命・理念は、「他者と支えあえる自立した人間を育成し、共創社会を実現する」です。
そして、社会で活躍できる人間を育成するうえで、次の3つを掲げています。
①社会的、精神的、そして職業的に自立することをめざして自分をしっかりと見つめられる(自律)
②自分自身を大切にするとともに、隣りあう人、また社会のさまざまな人を尊重できる
③これらの人たちを積極的に支え、また支えられながら力強く、感性豊かに生きていける
本学の教育によって、ジリツ(自立・自律)し、他者と支えあれる人間を育成していきたいと思います。
そのために、本学ではすべての教育活動に「経験値教育」取り入れています。
経験値教育とは、教室で学んだ知識をもとに、社会での経験を通して、さまざまな物ごとを実感し、
多様な人々の考えや行動に共感しながら、次の学びへと発展していく循環型の教育です。
本学は、長年、地域とともに歩んできた地域の方々のつながりをもとに、
学生の皆さんに多彩な経験の場を提供しています。
これらを通して、自分自身の基盤をつくってほしいと思っています。