
本日、本学では卒業証書授与式を挙行し、大学264名、短期大学部78名の計342名が卒業し、それぞれの新たな未来へ巣立ちました。
今年度の式典は、保護者の方にもご参加いただき、6年ぶりに制限のない形での開催となりました。
また、ビジネス学科については完成年度を迎え、初の卒業生となりました。
本学で大きく成長された卒業生の皆さまがいつまでも健康でご活躍されることを、教職員一同心からお祈り申し上げます。
このたびのご卒業、誠におめでとうございます!
学長式辞
令和6年度卒業証書授与式 式辞
本日、ここに園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部 令和6年度の卒業証書授与式を挙行するにあたり、お祝いの言葉を申し述べます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いとお慶びを申し上げます。また、この晴れの日を心待ちにされていた保護者・ご家族の皆様には、教職員一同、心よりお祝いを申し上げるとともに、これまでの厚いご支援に対して、感謝の意を表したいと存じます。
今年度、大学264名 短期大学部78名
総合健康学科66名、人間看護学科78名、食物栄養学科44名、
児童教育学科58名、ビジネス学科18名
生活文化学科36名、幼児教育学科42名
計342名
の学生が卒業します。
卒業生の皆さんが、今日の日を迎えられたのは、ご自身の努力の結果である事はもちろんですが、これまで皆さんを励まし支えてこられたご家族をはじめ、ご指導いただいた先生、先輩、同級生、後輩など多くの人々の協力があってのものです。ぜひ、今日はできる限り、お世話になった方々への感謝の気持ちを言葉にして伝えてください。そして、その気持ちを忘れずに、これから社会に巣立ってほしいと思います。
これから皆さんが踏み出していく社会は、人口減少、少子高齢化の進展、グローバル化、生成AIの発達等、目まぐるしく変化し予測することが困難です。そのなかで、単に新しい知識を得るだけではなく、自ら考え、新しい価値を創造し、人と人がつながり、一人ひとりが幸せになる共創社会を目指さなければなりません。
そのために、本学では「経験値教育」を実践しています。教室での「学び」を社会で「実践」し、そこでの「気づき」から次の「行動」を進め、成長していく教育です。
この本学での教育をもとに、これから皆さんは、一人ひとりが社会に出て人生を歩んでいくことになります。人生100年時代といわれる長い人生において、物事を成し遂げていくには、チームで取り組む必要があります。私たちはライフステージや求められる状況に応じて、様々なチームの一員となります。そのなかで、自分自身の力をいかに発揮していくかが問われます。すでに皆さんは、大学というチームの一員として、学業、クラブ活動、ボランティア活動、アルバイトなどで、自分自身が努力して身につけたこと、お互いに教え合ったこと、協力しあった経験があります。どのように取り組んでいけばよいか迷ったときには、大学での様々な経験を思い出し、自己を見つめ、自分の力を存分に発揮してほしいと思います。
さて、本日は、園田学園女子大学にとって、最後の卒業証書授与式になります。
すなわち、高等女学校設立から87年、短期大学設立から62年、大学設立から59年にわたり、女子教育の振興に取り組んできました。
文部科学省による「令和6年度学校基本調査」においては、全国の大学の学部学生に占める女子学生の割合は、44.6%で過去最多を更新しています。つまり、高等教育を受けたいという女性に対して、教育を提供するという本学の役割は果たせたのではないかと考えます。
これからは、多様な価値観や文化に触れる機会が増えるボーダレスな社会となることが予測されます。これからの社会に対応していくためにも、新たな価値創造が行われるような教育の場を作る必要があると考え、令和7年4月1日から共学化し、園田学園大学になることを決断いたしました。
成長し続けるためには、変化を恐れてはなりません。教職員一同、SONODAの歩みを止めることなく、進み続けていくという一心で、取り組んで参ります。そして、創設から変わらぬこのキャンパスで卒業生の皆さんをお迎えしたいと思います。いつでも母校である本学を訪ねてください。
最後になりますが、新しい旅立ちをされる卒業生に、あらためて心からお祝いを申し上げると共に、今後のご活躍と末永いご多幸をお祈りして、私からの式辞といたします。
園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部 学長
大江 篤
