歴史・文化シンポジウム「地域歴史遺産の「保存」と「活用」-博物館・公文書館の役割-」開催(報告)
園田学園女子大学(本学)の主催によるオンラインでのシンポジウム「地域歴史遺産の「保存」と「活用」-博物館・公文書館の役割-」を令和2年(2020)9月22日(火曜日・祝日)開催いたしました。
尼崎市立歴史博物館の開館を控えてのテーマ設定による開催で、視聴を申し込まれた市民の方に加えて、近隣・県内自治体職員や、遠く関東方面や西日本方面から視聴された博物館・公文書館関係者の方など、81名の方が視聴参加されました。
基調講演:
藪田貫(やぶたゆたか)氏(兵庫県立歴史博物館長)
ディスカッション:
稲村和美氏(尼崎市長)
藪田貫氏
市澤哲氏(神戸大学大学院人文学研究科教授)
コーディネーター:
大江篤氏(園田学園女子大学人間教育学部教授)
藪田先生は、37年に及ぶ兵庫県立歴史博物館の経験をもとに、今日における博物館のあり方と地域歴史遺産の取り組みについて問題提起をされ、それを受けてのディスカッションでは、博物館が館内での仕事に加えて地域や社会に出て連携していくことの重要性、そこでの専門職の位置・役割、大学との連携、文化財保護法改正後の文化財行政の課題といったことが議論されました。
博物館であると同時に公文書館機能(旧地域研究史料館=あまがさきアーカイブズ)を有する尼崎市立博物館が、全国的にも注目を集める施設であること、そこでの閲覧・レファレンス機能の今後といったことについても、さまざまな指摘があり、余韻の中閉会いたしました。