学生の皆さんへ
2022年11月に公開された言語モデルGPT-3.5により、人間の質問に応じて、文章や画像を作成することができる生成系AI(人工知能)が注目され始めました。2023年3月には、GPT-4.0が公開され、まさしく第4次AIブームが到来しています。
Webサイトで、プロンプトと呼ばれるAIに指示する文字列を入力すると、数秒で指示通りの回答を提示してくれます。時には、人間を上回る理想的な回答を得ることもできます。
これら生成系AIは、大規模なデータを組み合わせて、確率でそれらしい文章を作り上げています。利用の仕方によれば、学生のレポート課題や教育活動の質向上に繋がる可能性があります。生成系AIによって得られたもののみに頼らず、自分で考えた内容と照らし合わせて共通点を探す、あるいは自分の考えをより深めたものにするため生成系AIを一つのツールとして利用するなど、うまく活用することで、自らの内容の精度を向上させる使い方をしてください。一方で、AIの生成物には、誤情報や偽情報が含まれている場合があり、それに気づかずに情報を拡散することも考えられます。生成された画像が著作権法に違反しているかもしれません。AIの利用により、作業の軽減や効率化する側面と法令に違反してしまう等、危険な側面があることを、利用者は理解しておく必要があります。断じて生成系AIのみによる安易な利用はやめてください。
今後も、AIは進化を続け、文書作成や写真や動画、音楽の生成など、教育活動や仕事を効率化してくれるでしょう。本学では、引き続き、教育活動におけるAIの利用について、その進展に注目しながら検討を継続していきます。
(参考資料)
以上
園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部
学長 大江 篤