大学における教員養成に関する理念と目的
本学の教員養成は、建学の精神「捨我精進」(しゃがしょうじん)の根幹である〈他者への思いやりの実践〉に基づき、「経験値教育による他者と支えあう人間の育成」をモットーに行っている。社会において他者と支えあうことのできる真に自立した人間、現代社会を力強くしなやかに生きる女性を育成するというこの理念を基本に、教員養成を次のように考えている。
総合的な人間理解のもと、確かな学力、豊かな人間性、健やかな身体を備え、急速に変化する現代社会を生きぬく力と洞察力を持ち、教育の諸課題に対して広角的にアプローチすることで個々の人間の生涯にわたる健全な成長・発達・自己実現を支援し、社会の発展に貢献できる知識と実践的指導力を備えた教員の養成をめざしている。言い換えれば、他者と自己への深い理解を基盤に、自らの知力・精神力・身体能力を鍛え、他者の成長を支えるとともに自らも成長していこうとする姿勢を身につけた教員像を教員養成の目標としている。
また、本学は「経験値教育」を教育の柱にしている。この意味は、講義、演習などで身につけた専門的知識を実際の経験を通して生きた力に転化すること、すなわち理論と実践(経験)の往還を通じて、現実に即応した実践力を培うことにある。
教職課程の管理運営組織である教職課程委員会では、課程認定を受けている幼稚園、小学校、中学校、高等学校という初等から中等のすべての教員養成における「経験値教育」を具体化するため、教職に関する専門的知識はもとより、幼児・児童・生徒との向き合い方、発達段階と教育目標に応じた指導技術、保護者対応等の実践的指導力の育成を念頭に置きその改善に努めている。また、各種の実習だけではなく、スクールボランティアをはじめ、教育の場を中心にさまざまな社会体験を積むことを重視し、人間力や教師力の向上と「チーム学校」として今日求められている協働性の育成をめざしている。
目指す教員免許
学科 | 免許 |
---|---|
総合健康学科 | 中一種免(保健体育) 高一種免(保健体育) 養教一種免 |
人間看護学科 | 養教一種免 |
食物栄養学科 | 栄教一種免 |
児童教育学科 | 幼一種免 |
小一種免 | |
中一種免(英語) | |
幼児教育学科 | 幼二種免 |
人間看護学科
食物栄養学科
人間看護学科
食物栄養学科
教員の養成に係る組織
全学的な体制のもとで教職課程の運営と学生への支援活動を行うために、教職課程委員会を置いています。 教職課程委員会は、教学支援部長、学長が指名した教員約10名と教学支援部の職員で構成されており、教育課程の編成方針に関することや、教員養成の質の向上、教職課程履修学生の支援に関すること審議しています。
教員数
免許取得状況
免許種 | H27年度 | H28年度 | H29年度 | H30年度 | R元年度 | R2年度 | R3年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
中一種免 (保健体育) |
48 | 40 | 44 | 46 | 40 | 59 | 33 |
高一種免 (保健体育) |
50 | 42 | 46 | 46 | 42 | 60 | 38 |
養教一種免 | 46 | 43 | 41 | 40 | 37 | 33 | 36 |
栄教一種免 | 6 | 4 | 11 | 2 | 13 | 15 | 12 |
小一種免 | 36 | 38 | 14 | 17 | 11 | 16 | 12 |
幼一種免 | 80 | 97 | 82 | 90 | 57 | 58 | 43 |
幼二種免 | 104 | 94 | 98 | 56 | 35 | 36 | 64 |
教員への就職状況
H27年度 | H28年度 | H29年度 | H30年度 | R元年度 | R2年度 | R3年度 | |
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教員就職者数 | 104 | 122 | 105 | 97 | 62 | 57 | 42 |
教職へのキャリア支援
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