人間健康学部 食物栄養学科

研究活動

ゼミ研究の活動です

地域の小中高等学校における食育研究

木林ゼミでは、平成18年度より地域連携を視野に入れた食育活動に着目し、12年にわたり兵庫県尼崎市の小中高等学校の児童生徒を対象に調査研究を続けてきました。日本学校保健学会では、毎年口頭発表をしており、過去に優秀発表賞を受賞した経歴もあって、今ではゼミ学生も自信を持って発表や研究内容の質疑応答に臨んでいます。また、学会の開催地域へは、ゼミ旅行のような感覚で、訪問地域の食文化に触れながら、郷土料理を賞味することも楽しみの1つになりました。卒業生には、京都府や大阪市の栄養教諭として活躍している先輩をはじめ、栄養教諭の教員採用試験の合格を目指して頑張っている先輩が複数います。
平成26年度学校給食状況等調査における公立中学校の学校給食(完全給食)の実施率は、全国で87.5%の現状の中、尼崎市では中学校における学校給食が実施されていません。中学校給食が実施されていない地域では、昼食における家庭又は自らの食選択による影響が、早い時期からその子どもの食習慣を左右することになります。このようなことを踏まえると、地域社会と連携を図りながら学校が家庭における食育力の低下を支える役割は小学生に限らず、中学生や高校生に対しても疎かになってはいけません。こうした中で、我々のような食育分野の専門教育・研究機関が、地域の小中高等学校における食育をサポートしながら社会貢献することは、重要な役割と考えています。そこで、地域の食育活動に役立てることを目的として、地域性を視野に入れながら問題視されている食・生活習慣の背景要因について検討するために、尼崎市の小中高校生を対象に食・生活習慣に関する研究報告を行ってきました。(学校保健研究 56: 208-218, 2014,栄養学雑誌73: 100-107, 2015)
現在は、中学生の食生活改善のための家庭連携型プログラムの開発に向けて、ゼミ学生と奮闘しています。

第58回日本学校保健学会 口頭発表(優秀発表賞受賞)2011.11.12名古屋大学

  • 第58回日本学校保健学会 口頭発表(優秀発表賞受賞)2011.11.12名古屋大学
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